心の中で解決されていないものとは皆、気長につきあいたまえ。問題そのものを愛してみよ。答えをすぐに得ようとしてはならない。問題とともに生きることができなければ、答えなど得られはしないからである。大事なのは、すべてともに生きてみることである。いまは問題とともに生きてみたまえ。そうすればいつか知らぬうちに、答えとともに生きているのに気づくだろう。

– ライナー・マリア・リルケ『若き詩人への手紙』

ねむれよおとめ へやにゐて
ひるほしかそえ うみもなく
まふゆのこゑを はつせんち
わけたりぬらす あさきいろ

眠れよ乙女 部屋に居て
昼星数え 海もなく
真冬の声を 8cm
分けたり濡らす 浅葱色

2014

May

人間が知覚できない色の差で徐々に脱色して薄荷色

Aug

色の匂いは赤沙汰なくて波間柔らかに今日越えた
雨季を悔やんで浅瀬の夢に酔わないための三和音

2013

Jan

宙返る午前3時のおもちゃ箱 “バナナフィッシュにうってつけの日”

Sep

逆立ちで玻璃戸をわれば濡れ縁で目を閉じました花散る里で

シーソーの支点に立って滑稽なポーズで動くしかない病気

2012

image

Aug

太りすぎて霊感おちてるスピリタス スピリタスああ眩暈こそない

Sep

弟のぬいぐるみ奪う女の子 目で追ううちに終点渋谷

Oct

金欠で体がだるい 笑わなきゃ 筋肉になれチーズバーガー

大小の二つの賽を振ったとき 苦笑いする昔のあなた

Nov

道徳の教科書読んで泣いている少女のようなあなたの寝息